大阪・関西万博のコモンズB館を回る
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様々な国のパビリオンが集まる A~F のコモンズ館のうち コネクティングゾーンにあるコモンズ B 館へ行ってきました🎌 コモンズ B 館には 26 もの国のパビリオンが集まっており、それぞれの国の展示とショップが所狭しと並んでいます。そんなコモンズ B 館内を、各国のパビリオンを見ながら歩いてきました。
西ゲートから会場内へと入り、大屋根リングの下を突っ切ってやってきたのはコネクティングゾーン。館内にパビリオンを構える国々の国旗が建物上部に掲げられたコモンズ B 館は、私が訪れたタイミングでは多少列ができていましたが途中で立ち止まることもなくスムーズに中へと入ることができました。
列の整理をされていた方が、冗談を交えながらずっと大きくも小さくもないくらいの声で通行人に向けて声を発していたのが良かったです。私を含め、訪れた人の多くがクスッと笑っていました。
コモンズ B 館にパビリオンがある国・地域は以下の通り(50 音順)。全部で 26 の国のパビリオンが建物内に存在していて、壁沿いには展示エリアが、通路を挟んでそれぞれの国の展示エリアからほど近い場所には雑貨などを扱うショップが並びます。
- エチオピア連邦民主共和国
- カーボベルデ共和国
- ガイアナ協同共和国
- ガンビア共和国
- コートジボワール共和国
- ザンビア共和国
- シエラレオネ
- ジブチ共和国
- ジャマイカ
- ジンバブエ共和国
- セントビンセント及びグレナディーン諸島
- ソマリア連邦共和国
- タンザニア連合共和国
- チャド共和国
- 中央アフリカ共和国
- ツバル
- ドミニカ共和国
- ナウル共和国
- ハイチ共和国
- パラグアイ共和国
- 東ティモール民主共和国
- フィジー共和国
- ベナン共和国
- ミクロネシア連邦
- モーリタニア・イスラム共和国
- レソト王国
以前訪れた コモンズ D 館 では、入って左側のほうから時計回りに見ていくよう案内があったのですが、コモンズ B 館は建物内を自由な順番で巡っていくスタイル。今回は入って左側から時計回りにぐるりと回っていくことにしました(途中でちょいちょい寄り道しつつですが)。
古の Twitter(現在の X)にそれなりの時間を溶かしまくった我々的なコモンズ B 館の目玉といえば、やはりナウル共和国パビリオンでしょう。ナウル共和国政府観光局(公式)X アカウント は非常に有名で Twitter をあまり触らなくなり、さらに X を離れて Bluesky へと移住してから既に何年も経つ私も存在は知っていました。
ナウル共和国は太平洋の南西部、赤道の南に浮かぶ島を領土とする国。バチカン市国、モナコ公国に次いで世界で 3 番目に面積が小さく、パビリオンの入り口では島の形を模した公式ゆるキャラ「ナウルくん」の出迎えがありました。中にはナウル共和国伝統の小屋の模型などが展示され、あちこちにナウルくんの形をしたオブジェやフィギュアが置かれているなど遊び心も感じられます。
そんなナウル共和国は経済状況が厳しく、国内で自給可能な食糧産業が無いにも関わらず外貨を獲得するための資源であるリン鉱石がほぼ枯渇し、他にめぼしい産業もないという状況。パビリオンで展示されていたリン鉱石の説明には「ナウルの貴重な資源!この国唯一の輸出品です。」と書かれていました。
アフリカ大陸西部に位置するコートジボワール共和国のパビリオンでは、チョコレートやココアの原料であるカカオ生産の映像や展示がされていました。
コートジボワール共和国は世界最大のカカオ豆生産国だそうで、パビリオン内ではカカオのようなどこか香ばしいような匂いがフワッと感じられた…ような気がしました。どこから香ってきているのか周囲を見回してみたのですが、よく分からず。カカオらしき写真を見て、存在しない香りを感じていた説があります。
続いてはジャマイカのパビリオン。エリア内には列ができていて、並んだ先では伝説のミュージシャンだというボブ・マーリーや陸上選手ウサイン・ボルトの等身大の像と記念撮影ができます。
私はあまり音楽に詳しくないもののレゲエというジャンルがあることは知っていて、ボブ・マーリーなどのアーティストに代表されるレゲエが生まれたのがジャマイカなのだそう。
レゲエだけでなく、メント、スカ、ロックステディ、ダブ、ダンスホールといった世界的にもユニークな 6 つの音楽ジャンルの発祥の地もこのジャマイカとのことで、壁には音楽のイベントを宣伝するポスターらしきものが貼られていたり、特徴的な服装をしたミュージシャンらしき人物のイラストが描かれていたりしていました。
フィジー共和国のパビリオンでは、ペットボトルに入った水やお酒の缶・瓶などが並んでいて、建物中央あたりにあるフィジー共和国のショップで購入することができるようになっていました。ラベルに 「FIJI」と書かれた水 は、飲んだことはないけれど見たことはあるなという感じ。世界中で飲まれているものらしい。
あとはソマリア連邦共和国のパビリオン。写真を撮りそびれてしまったのですが「アフリカ」「アジア」「ヨーロッパ」などの文字とともにイープスというめちゃくちゃ可愛らしいキャラクターが描かれたシャツや、グッズが展示されていました。
このイープス(Eeeps)というキャラクターは、ポケモンカードゲームのイラストなどを手掛けている方がデザインを担当されたもの だそうで、地球(Earth)と羊(Sheeps)を組み合わせた名前とのこと。めちゃ可愛い。
ソマリアのショップにこれらのグッズが置いてある…かと思いきや、まさかの販売は無し。代わりにアフリカ産のバニラやカカオなどを用いて作られたジェラートなどが販売されていました。あの可愛らしいグッズたちは一体どこに行けばお迎えできるのですか…?
大阪・関西万博のコモンズ B 館へ行ってきましたが、建物内のパビリオンの数も多く、またそれぞれの展示内容も印象的なものが多くて楽しかったです。どこにあるのかも分からず、名前も聞いたことのない国がたくさんありましたが、そういった国についても知ることができ、非常に勉強になりました。