全国の住吉神社の総本社である住吉大社へ行ってきた
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全国約 2,300 社余の住吉神社の総本社、大阪市住吉区にある 住吉大社へ行ってきました⛩️ 正月三が日の初詣の参拝客数は毎年 200 万人を超えるという 住吉大社 ですが、大阪に住んでいながらなんだかんだでこれまで参拝に訪れたことがありませんでした。
住吉大社の最寄り駅は、阪堺電車 阪堺線の住吉鳥居前停留所。名前の通り、住吉大社の正面を走ってやってきた路面電車が立派な鳥居のほぼ正面に停車します。
またすぐ近くには 南海電鉄 南海線の 住吉大社駅 が、住吉大社の東側には南海高野線の 住吉東駅 があり、それぞれ駅から歩いて 3 分から 5 分ほどで住吉大社へと向かうことができます。梅田からだと天王寺やなんばで乗り換えが必要となりますが、大阪市内にある神社ということで列車に乗って簡単に移動できるのは非常に便利です。
私が住吉大社を訪れた日は、あいにくの雨。しかしながら、休日ということもあって境内には多くの参拝客の姿がありました。
鳥居の前で一礼し、奥へと進んでいきます。入り口近くに「ご参拝と境内のご利用にあたって」という、禁止事項が書かれた看板が設置されており、そちらにスマートフォンのイラストが見えたので「もしや写真撮影は禁止なのか…?」と思いながら文字を読んでみると、書かれていたのは「オンラインゲーム禁止」の文字。
スマートフォンを操作することや、写真撮影は大丈夫そうですが、ソシャゲはダメらしい…。
少し歩いて正面に見えてきたのは、鮮やかな朱色をした立派な橋。アーチを描くように正面神池に架けられたこの橋は「反橋」という名前の橋で、この橋を渡るだけで「おはらい」になるという信仰もあるのだそう。
反橋は「太鼓橋」とも呼ばれており、その長さは約 20m、高さは約 3.6m。最大傾斜は約 48 度もあり、実際に歩いて渡ってみるとその急すぎる傾斜に驚かされます。お年寄りの方がゆっくりゆっくりと橋の端を掴んで登り降りされている様子を遠目で見ていましたが、若くてもなにかに捕まっていないと不安になります。
特に、今回私が訪れた日のように雨が降っていればなおさら。かつての反橋は足掛け穴が空いているだけで、現在のもの以上に危ないものだったそうです。
橋を渡ると、正面には「住吉神社」と書かれた立派な鳥居。再び一礼してから中へと足を踏み入れると、目の前には立派な建物が 2 つ並んでいました。
住吉大社には、底筒男命を祭神とする第一本宮、中筒男命を祭神とする第二本宮、表筒男命を祭神とする第三本宮、息長足姫命(神功皇后)を祭神とする第四本宮があり、第一・第二・第三本宮が縦直列、第三と第四本宮が横並列という独特な配置となっています。
鳥居をくぐってすぐ正面に見えるのは、表筒男命を祭神とする第三本宮と息長足姫命(神功皇后)を祭神とする第四本宮。神社建築史上最古の様式の一つだという「住吉造」と呼ばれる建築様式で、4 つの本宮全ての本殿が国宝に指定されているのだそう。
伊勢神宮 では「外宮(豊受大神宮)」を参拝してから「内宮(皇大神宮)」へ向かう、というような順番がありましたが、住吉大社の第一本宮から第四本宮については特に参拝の順番はないとのこと。今回は近い順にぐるりと巡りました。
最も奥(東側)にある第一本宮、その隣を少し進んだ先には重要文化財だという石舞台がありました。こちらは今から約 400 年前に豊臣秀頼公によって寄進されたものだそうで、四天王寺、厳島神社とともに日本三舞台と称されているとのこと。
住吉大社の境内には、いくつかの末社と呼ばれる住吉と関係のある神社や崇敬している人が境内に招いた神社、その他の社が存在しています。徐々に雨脚が強まっている状況だったので、今回はそのうちのひとつで第一本宮の裏あたりにある「楠珺社」を訪れました。
初辰まいりの中心的な神社で、古くより商いを営む人々から篤い信仰を受けているという楠珺社。祭神は宇迦魂命で、天下の台所とも呼ばれた大阪にある神社ということもあって私が訪れた日も多くの人が参拝に訪れていました。境内をうろうろとしましたが、楠珺社周辺が一番人口密度が高かったかも。
雨が降っていてあまりゆっくりと見て回ることが難しい状況でしたが、ぐるりと境内を見て回ることができて良かったです。全ての場所を見て回ることができたわけではないので、次は天気の良い日に訪れてみたいです。