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ふるさと納税で故郷に納税をする

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ひらたけ

魅力的な返礼品が並ぶ ふるさと納税 制度。実質 2,000 円で様々な返礼品を受け取ることができるため、多くの人が利用する大変お得な制度ですが、制度が生まれたのは「今は都会に出てしまったけれど、自分を育んでくれた 故郷(ふるさと) に納税できる制度があっても良いのではないか」という問題提起から。

「生まれ育った街だから」とか「この自治体を応援したいから」ではなく、つい返礼品の種類で選んでしまいがちなふるさと納税の寄附先ですが 一度くらいちゃんと自分が生まれ育った街に「ふるさと納税」をしよう と思い立ち、私が生まれ育った 石川県小松市に寄附をしてみました💖


ふるさと納税は、自分が選んだ自治体に寄附を行った場合に、上限はあるものの寄附額のうち 2,000 円を超える部分について所得税の還付や翌年度の住民税の控除を受けることができるという制度。自己負担額の 2,000 円は必要ではあるものの、本来所得税や住民税として支払うはずだったお金で地域の特産品や日用品などを貰うことができる(実質 2,000 円でモノが買える)というのは、非常にお得です。

非常にお得な制度ですが、そんなふるさと納税についての説明が書かれた 総務省のウェブサイト には、以下のような文章が掲載されています。

多くの人が地方のふるさとで生まれ、その自治体から医療や教育等様々な住民サービスを受けて育ち、やがて進学や就職を機に生活の場を都会に移し、そこで納税を行っています。
その結果、都会の自治体は税収を得ますが、自分が生まれ育った故郷の自治体には税収が入りません。

そこで、「今は都会に住んでいても、自分を育んでくれた「ふるさと」に、自分の意思で、いくらかでも納税できる制度があっても良いのではないか」(出典:「ふるさと納税研究会」報告書)、そんな問題提起から始まり、数多くの議論や検討を経て生まれたのがふるさと納税制度です。

まさに私も、就職を機に実家のある地方の街を出て大阪という都会で納税をしながら生活をしています。自分を育んでくれた故郷に対しての感謝の気持ちはあるので、帰省の際には地元のお店で買い物をしたり、私が運営するウェブサイト Hiratake Web で観光スポットなどの紹介をしたりしているのですが、ふるさと納税では普段使うティッシュやトイレットペーパーなどの日用品を目当てに縁もゆかりもない自治体に寄附をしてばかり。

一度くらいふるさと納税制度を利用して自分を育んでくれた街に寄附をしようということで、石川県小松市 という自治体にふるさと納税をすることにしました。

石川県小松市のふるさと納税の返礼品の松葉屋の月よみ山路の写真

石川県小松市は、南北に細長い石川県の中で南側に位置する自治体。人口は県庁所在地である金沢市と白山市に次ぐ県内第 3 位で、合併により白山市が誕生するまでは石川県第 2 の都市でした。建設機械などをつくっているメーカー 小松製作所 の創業の地であり、北陸新幹線も停車する 小松駅 のすぐ隣には世界最大級の大型ダンプトラック「930E」が展示されている こまつの社 という施設が広がります。

市内には歌舞伎の演目のひとつである「勧進帳」の舞台となった「安宅の関」があり、毎年 5 月には日本各地に受け継がれる子供歌舞伎や舞踊の団体を招いて地元の子どもたちと共演するイベントが開催されています。小松市のキャッチコピー「いよっ 小松 ~勧進帳のふるさと~」をはじめ、市内のいたるところで歌舞伎を意識したデザインの公共施設やお店などが見られるなど、歌舞伎が全面に押し出された街です。

イメージキャラクターの「カブッキー」も、その名前の通り歌舞伎の「勧進帳」のイメージから生まれたキャラクターで、私がまだ実家で学生をしていた 2013 年には ゆるキャラグランプリ にて謎に上位に食い込んでいたのを覚えています。ちゃんと毎日投票もしてた気がする。

松葉屋の栗むし羊羹月よみ山路の写真

そんな小松市へふるさと納税をしようということで、返礼品に選んだのは 松葉屋 という地元の老舗和菓子店の羊羹「月よみ山路」という商品。松葉屋は小松市内にある和菓子屋の中でもかなりの老舗で、創業は江戸時代後期の嘉永 5 年(1852 年)。松葉屋の栗むし羊羹「月よみ山路」は、お店が比較的近くにあったこともあり、実家に居た子どもの頃はおやつの時間などに時折食べていました。

現在住んでいる大阪でも、阪急うめだ本店 の「日本の銘菓撰」売り場や 大阪高島屋 の「銘菓百選」売り場などで買うことができるようですが、定期的に実家に帰るタイミングがあるのに大阪でわざわざ買いに行く機会もなく。2025 年の年明けには、季節のお菓子「幸福梅」を買いに松葉屋の本店を訪れましたが、月よみ山路を食べるのは本当に久しぶりです。

天然の竹皮に包んで蒸し上げた羊羹は、その竹皮に包まれたまま販売され、付属のプラスチック製の小さなナイフで切り分けていただくことになります。職人の方が、昔ながらの製法に現代感覚を加味して作り上げたという栗むし羊羹は、どこを切っても大粒の栗が顔を覗かせます。竹の皮を開いて、切ると断面に必ず美しい黄色をした栗が現れるという、他の羊羹では味わえない体験が「月よみ山路」の特徴です。

どこかもっちりとした餡の食感と、餡よりも比率が高いんじゃないかと思うほどゴロゴロと入っている大粒の栗がほろほろと口の中で崩れていく感覚がたまらなく、食べていると美味しい味が口の中に広がると同時に小さい頃の思い出が蘇ります。

今回選んだ返礼品は、この栗むし羊羹が 2 本と 白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ) への奉納菓子である「比咩くるみ」が 1 本がセットになったもの。比咩くるみのほうはあまり食べたことがなかったのですが、くるみがたっぷり混ぜ込まれていて美味しかったです。隠し味に麹味噌を使っているらしい。


実家のある 故郷(ふるさと) の石川県小松市にふるさと納税をしましたが、多少なりとも育ててくれた恩返しになればな、というお気持ち。普段は返礼品に日用品を選んでばかりで、食べ物は貰わないのですが、久しぶりに食べた栗むし羊羹はとても美味しかったです。