なにわのシンボル「通天閣」へ行ってきた
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大阪・新世界にそびえる なにわのシンボル「通天閣」へ行ってきました🐙 通天閣といえば、日本国内にとどまらず世界中から観光客が訪れる観光都市・大阪を代表する超有名観光スポット。周辺に広がる「新世界」という繁華街では「こてこて」の大阪を感じることができ、大阪を訪れるなら絶対に外せないエリアです。
通天閣へは過去にも何度か訪れたことがありますが、最後に訪れたのはちょうど 4 年前のこと。先日、遠方から大阪を観光しに訪れた知人を案内することがあり、その際に私も久しぶりに通天閣にのぼってきました。
地下鉄を乗り継いで、やってきたのは名前がやたらカッコいいと私の中で評判の「新世界」エリア。JR 大阪駅や阪急・阪神大阪梅田駅などが集まる梅田の「キタ」エリアと並ぶ大阪の繁華街「ミナミ」の中心地・なんば、その南側に広がるのが新世界です。
東海道・山陽新幹線が乗り入れる大阪の陸の玄関口・新大阪、近年発展が著しい梅田、南海電鉄 のなんば駅を中心に多くの人々を惹きつける繁華街・難波、大阪の南側の玄関口である天王寺などを結ぶ、大阪の大動脈 Osaka Metro 御堂筋線 の 動物園前駅 にて下車。
そこから人の流れに沿って北へと歩き、串カツ店など大阪らしい名物を扱う飲食店が所狭しと並ぶジャンジャン横丁などを抜けていくと、目の前にドドンッと 通天閣 の姿が現れます。
巨大で独特な雰囲気を漂わせる看板が空間を埋め尽くさんとばかりに掲げられ、一年中射的が楽しめるお店が多数並び、まだ明るい時間からお酒と共に食事を楽しむ多くの観光客。どこを歩いても騒がしくて賑やかな新世界エリアの中でも特に多くの人が密集しているのが、新世界の看板群と共に通天閣を正面に眺めることができる絶好のフォトスポット。
通天閣の写真といえばこの場所から撮影されたものがほとんどというくらい有名な場所で、私が訪れた際にも国内外から訪れた観光客が記念撮影をしている様子が見られました。
南側には「社会イノベーションの日立」と映し出された、縦に長い LED サイネージビジョン。以前訪れた際にはこのような自由に文字を変更できるようなデジタルディスプレイのようなものは設置されておらず、巨大な文字看板によって「社会イノベーションの日立」と掲げられていました。
日立製作所は、現在の通天閣が建てられた翌年の 1957 年から通天閣の広告を掲出していて、5 年から 6 年ごとに通天閣の広告をリニューアルしているのだそう。今からおよそ 3 年前の 2023 年に行われたリニューアル で、一部で使われていたネオン管の使用を廃止し、省エネで長寿命な LED 照明へと全面的に切り替えたそうです。
巨大な LED サイネージビジョンと同じく前回訪れた際には無かったものといえば、その下にある NANKAI グループ のロゴ。今月 4 月に「株式会社 NANKAI」へと社名を変更した南海電気鉄道株式会社は、2024 年 12 月に通天閣を運営する 通天閣観光株式会社の株式の 70.8% を取得し子会社化 しており、同社が掲げる「グレーターなんば」構想の実現に向けた様々な取り組みが周辺のエリアで進められています。
つい先日、新世界エリアの南西に位置する南海電鉄 新今宮駅 を訪れると、駅構内のいたるところが通天閣のイラストなどによって装飾され、通天閣一色になっていて驚きました。通天閣には「Welcome to OSAKA!」というテキストの後ろに「# まいど通天閣」というハッシュタグが書かれていますが、新今宮駅にもこのハッシュタグが 副駅名として導入 されています。
通天閣の中へと入るため、1 階にあるチケット売り場へと向かいます。チケットを購入する際には入場時間を指定した予約が必要だそうで、一番早く入場できる時間は約 1 時間後。その 1 時間後に入場となるチケットも残りわずかだと、近くにいたスタッフの方が話しているのが聞こえました。
訪日外国人旅行者数が過去最高を記録し、昨年開催された大阪・関西万博の影響もあって世界中から非常に多くの観光客が押し寄せる大阪の街。以前訪れた際にはこのような入場時間指定があった覚えがないので、その観光客の増加の凄さを実感することになりました。
オンラインで事前に時間を指定してチケットを購入することもできるので、あらかじめ予定が決まっているのであれば先に購入しておくとスムーズに入場することができます。
私が通天閣を訪れた 3 月時点ではチケットの種類が 2 種類あり、一般展望台にのみ入ることができる 1,200 円のチケットと、一般展望台に加えて特別屋外展望台に入ることができる 1,500 円のチケットを購入することが可能となっていました。せっかくなので…と、今回は特別屋外展望台にも入ることができるチケットを購入。今月 4 月からは、こちらの特別屋外展望台に行くことができるチケットのみに 1 本化されたようです。
入場まで 1 時間ほど時間ができたので、通天閣周辺をうろつくことに。通天閣の隣の隣にある、そのまんまの名前のお店「Cafe TONARI no TONARI」の前にできていた長い行列に並んで「ビリケンさんしあわせ焼」というスイーツを購入して食べたり、土産物店を物色したり、少し足を伸ばして 天王寺公園 を歩いたりしました。
この日の天気は快晴…というわけではないものの、ほどよく雲があって気温も穏やかな過ごしやすい休日。新世界や天王寺公園、その間の道路にも多くの人で賑わっていました。あべのハルカス がよく見える、天王寺公園の芝生エリアでは、気持ちよさそうに寝転んでいる人も多かったです。
そんな感じでうろうろとしているうちに、あっという間に入場の時間に。チケットを手に、長い列ができている通天閣の入口へと向かいます。入口をくぐると、現れるのは地下へと続く階段。今から高いところへと向かおうというのに、その反対の地上より低い場所へと向かうのはなかなか不思議な感覚です。
階段のある通路の壁には「どきどきわくわく なにわことば」という大阪の言葉を紹介するポスターのようなものが掲示されていて、大阪で生活していればわりとよく聞くかな?という一般的なワードだけでなく「おいど(おしりのこと、またはケツ)」のような独特なセンスのワードも金ピカの額縁に飾られていました。
地下 1 階の「わくわくランド」は、江崎グリコや日清食品など関西にゆかりのある大手食品メーカーのアンテナショップが集結。展望台へと向かうときには列に並んでいることもあってゆっくり店内を見て回ることは難しいですが、展望台から降りてくるときには再びこの「わくわくランド」のある地下 1 階に帰ってくることになるので、そのときに店内を散策するのが良さそうです。
通天閣の展望台へは、2 つのエレベーターを乗り継いで向かうことになります。まずは地下 1 階から地上 2 階へと向かうエレベーターに乗るための列に並ぶのですが、列の隣にはなにやらゲーミング感あるエリアが。こちらは地上 22m の高さからエレベーター塔の外周を周りながら地下 1 階までをわずか 10 秒ほどで一気に滑り降りる体感系滑り台「TOWER SLIDER」の終点。
展望台のチケットとは別に 1,100 円のチケットを購入すると滑ることができるようで、大阪らしいたこ焼き模様のヘルメットと滑走用の袋を装着して一気に滑り降りるのだそう。私は乗り物酔いしやすいこともあって体験することはしませんでしたが、斜度が約 30 度という滑り台からは常に大絶叫が聞こえていました。
エレベーターの横には「ハリセンは使用しないでください」という謎の注意書きが存在し、細かいところまで芸が細かいなと感じました。さすが大阪やで。
2 階の展望エレベーター乗り換え口には「キン肉マンプロジェクトアーカイブコーナー」という、キン肉マン の資料が展示されたエリアが続いていました。キン肉マンの作者ゆでたまご氏は大阪出身とのことで、新世界の活性化のためにと協力してくださったのだそう。
私はキン肉マンについては、名前を聞いたことがあるくらいで全然知らなかったのですが、後ろに並んでいた人たちがものすごく詳しい方のようで、「これはあの話のアレで…」みたいなトークを延々としているのが聞こえました。ファンにとってはたまらない場所なのかもですね。
展望台へ向かうエレベーターの扉が閉まると、狭い箱の中は薄暗くなります。ガタゴトと上昇していくエレベーター内では、地中から通天閣がゴゴゴゴ…と土煙をモクモク吹き出しながらせり出してくるという派手なモノ好きな大阪らしい大げさ過ぎる映像が流れ、展望台へ向かう訪問者の期待感を煽ります。
エレベーターに乗ってやってきたのは、5 階にある「黄金の展望台」という展望フロア。大阪城を築いた豊臣秀吉の「黄金の茶室」に負けじと装飾したというこの展望台は、その名前の通り壁や床、乗ってきたエレベーターの扉や外の景色がよく見える窓ガラスが嵌っている枠など、全てが金ピカに塗装されています。
展望台内には、これまた金ピカの ビリケンさん が鎮座。ビリケンさんは、商売繁盛に合格祈願、縁結びなどあらゆる願いを聞いてくれるという気前の良いなんでもござれの福の神で、足の裏を撫でるとご利益があると言われています。ビリケンさんといえば大阪、というイメージだったのですが、その起源はアメリカの女性芸術家であるフローレンス・プリッツ氏が夢の中で見た幸福の神様なのだそう。
黄金の展望台のビリケン神殿に祀られている現在のビリケンさんは 3 代目だそうで、新世界 100 周年を機に鎮座することになったものとのこと。台座には「THINGS AS THEY OUGHT TO BE」という文字が刻まれていて、これは物事のあるべき姿を司る神様、言い換えると「何もしない神様」ということのようです。
インターネットや SNS をやっていると、ついつい自分より良い暮らしをしているように見える人や、世界中から注目を集めるすごいスキルを持った人などに目を奪われたり、羨んだりしてしまいがちですが、自分らしさを大切にしながら自分らしい幸せのために考えて行動していきたいですね。
3 代目ビリケンさんの隣には、スマートフォンゲーム「勝利の女神:NIKKE」のキャラクターのパネルが設置されていたのですが、周りが金ピカすぎてものすごく浮いている感がありました。何やらイベントが開催されていたようで、通天閣内の何箇所かにポスターも貼られていました。実際にゲームをやったことがないので、尻のゲームというイメージしかないのですが………いやー、けしからん。何年も前から配信されているゲームだけど、今更ながら始めてみようかしら(?)
どうにかパネルから視線を引き剥がし、窓の外の景色に目を向けると、広がるのは天王寺公園と天王寺・阿倍野エリアの景色。新世界の東側には 26.1ha という広大な面積を誇る都市公園が整備されていて、通天閣を訪れる前に散策していた芝生エリアだけでなく 天王寺動物園 や 大阪市立美術館、慶沢園 という林泉回遊式庭園などの施設が公園内に点在しています。
特に、大阪市立美術館と慶沢園は改修工事のためにしばらくの間閉園しており、昨年 2025 年 3 月にリニューアルオープンしたばかり。大阪・関西万博の後に、イタリア館にて展示されていた「ファルネーゼのアトラス」を含む貴重な芸術作品を鑑賞することができる特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」が開催され話題になっていたのは記憶に新しいです。
こちらの特別展は既に終了してしまっていますが、私は大阪市立美術館も慶沢園も未だ訪れたことがないので近いうちにぜひ行ってみたいところです。
天王寺公園の奥に見えるのは、高さ 300m を誇る超高層複合ビル あべのハルカス。建てられた当時は日本一高いビルで、現在でも「麻布台ヒルズ森 JP タワー」に次ぐ 2 番目に高いビルであり、日本一高い駅ビルとなっています。通天閣とあべのハルカスの間には天王寺公園が広がっているため遮るものがなく、それがより一層あべのハルカスの高さを際立たせています。
少し移動して西側の景色を見てみると、手前側に見えるのは星野リゾートが手掛ける「OMO7 大阪」という高級ホテル。JR と南海電鉄の新今宮駅のすぐ北側に位置し、大阪環状線の線路を超えれば西成区という立地。大阪の中でもとびきりディープなエリアに高級ホテルができるなんて…と驚いた覚えがあります。
遠くにうっすらと見える巨大な橋は 港大橋 というトラス橋。阪神高速 4 号湾岸線、5 号湾岸線、16 号大阪港線が通る橋で、その全長は 980m とトラス橋としては世界最大級のものとなっています。中央径間 510m は世界第 3 位、日本国内では第 1 位の長さを誇り、真っ赤に塗られた港大橋は大阪ベイエリアのシンボルとして愛されています。2 年前の 2024 年には 開通 50 周年 を迎えました。
港大橋の近くに見える背の高い建物は さきしまコスモタワー(大阪府咲洲庁舎) で、地上 252m の高さから大阪の景色を眺めることのできる展望台があります。私も過去に訪れたことがあるのですが、市内中心部から離れていることもあってか人が少ないので結構な穴場スポット。夜 22 時(最終入場時間は 21 時半)まで営業しているので、昼間だけでなく夜に訪れるのも楽しそうです。
金ピカの展望台からの景色を眺めた後は、やたらゲーミングに光る階段を登って特別屋外展望台「展望パラダイス」へ。黄金の展望台ではガラス越しにしか見ることのできなかった大阪の景色を、直接眺めることができるスリルたっぷりな屋外の展望台です。
特別屋外展望台は一方通行となっていて、金網やロープの隙間から大阪の町並みを眺めながら反時計回りにぐるりと歩いていくことになります。窓ガラス越しの景色も非常に綺麗でしたが、外の空気とさわやかな風を感じながら直に見る景色はやはり格別。うめきたエリアを中心にここ数年でいくつものビルが立て続けに開業している梅田エリアに建ち並ぶ、背の高いビル群もよく見えます。
屋外の展望台をぐるっと一周していくと最後に見えてくるのが跳ね出し展望台「TIP THE TSUTENKAKU」で、名前の通り展望台から突き出すように床が伸びています。先端部分は地上が透けて見えるシースルーフロアになっており空中浮遊しているような感覚を味わえます。
展望台に入る際に手渡される「撮影カード」の二次元バーコードを読み取り機にかざすことで、跳ね出し展望台の先っちょのところで記念撮影をすることもできます。
特別屋外展望台から再び階段を下って 5 階へと戻り、そのままさらにひとつ下のフロアへ。こちらは「光の展望台」というフロアで、夜になると派手な照明とミラーボールでディスコフィーバーな空間になるのだとか。今回は昼間の訪問でしたが、勇気を出して夜の新世界を抜けてライトアップされた通天閣を訪れてみるのも楽しそうだなあと思わせられます。
なにわのシンボルとして今も大阪人に愛される通天閣へ行ってきましたが、展望台からの景色が綺麗なのはもちろんのこと、大阪の「心」を感じられる展示や工夫が感じられて非常に良かったです。
展望台から降りた先には約 100 年前の新世界や通天閣、そしてかつて新世界に存在した「ルナパーク」という遊園地のジオラマや映像などの展示もあり、こちらも見応え十分。パンフレットに「博物館にも負けまへん!」とありましたが………実際、以前訪れた「大阪くらしの今昔館」にあったルナパークの模型よりも大きな模型が展示されていて驚きました。
大阪に住んでいると、わざわざ観光客があふれる通天閣や新世界に行こうなどとはなかなか思わないものではありますが、たまにはこうして観光客に混じって色々見て回るのも楽しかったです。次は夜の時間帯など、今回とは違った姿の通天閣を見に訪れたいです。