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JR松山駅から伊予鉄道松山市駅までを徒歩で行く

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ひらたけ

先日、愛媛県の県庁所在地である松山市を訪れた際に JR 松山駅から伊予鉄道松山市駅までの間を散歩してきました🚶 この区間は伊予鉄道の市内電車が走っており、その路面電車に乗車すれば 10 分ほどで移動することができます。そんな 2 つの駅の間を、松山の街を眺めながらのんびりと移動してみました。


スタート地点は JR 四国の松山駅 です。駅やその周辺の線路を高架化することが決まり、2024 年の秋には新しい駅舎の供用が開始された JR 松山駅。モダンな外観の駅舎はまだ新品のようにピカピカで、駅構内には新駅舎の供用開始と共に新たにオープンした商業施設 JR 松山駅だんだん通り が入居しています。

地上から 3 階へと移動したホームからは、愛媛県の南側、南予地方の 八幡浜駅宇和島駅 方面へ向かう普通列車や 特急宇和海、愛媛県北部にある愛媛県第 2 の都市・今治やお隣の香川県へ向かう列車、そして瀬戸内海を越えて政令指定都市である岡山市の 岡山駅 へと向かう 特急しおかぜ などが発着。時刻表を見てみると、ほぼすべての列車が松山駅始発となっているのは、さすがは県庁所在地名を冠した駅といったところです。

JR松山駅の写真

新駅舎の供用が開始されて 1 年半ほどが経過した松山駅。そんな新しくて綺麗な駅舎の正面には、まだまだ工事中で何もない広大な土地が広がっていました。かつての松山駅の駅舎があった場所なのだと思いますが、駅前に更地が広がっているとなんだか寂しい印象を受けます。

駅前の再開発が遅れているという話はちらほら聞いてはいましたが、あと何年か経てば県庁所在地にふさわしい都会的な雰囲気の空間に生まれ変わっているのでしょうか。工事中のエリアを囲んでいるフェンス沿いを歩いていると、将来の松山駅周辺のイメージだと思われる「松山駅周辺まちづくりプラン」というキャプションが付いたイラストが掲示されていました。

JR松山駅前の写真

イラストを見てみると、描かれていたのは松山駅の新駅舎同様にモダンでオシャレな外観の建物。各フロアに設けられた屋外のテラスのようなものが階段のようになっている様子が見て取れます。

既に開業している松山駅の商業施設「JR 松山駅だんだん通り」の名前の由来もそうだと思うのですが、こちらも愛媛県の方言で「ありがとう」を意味する「だんだん」という言葉をイメージした外観になっているとか、そんな感じなのでしょうか。

松山駅の東側には路面電車の「JR 松山駅前」停留所があり、現在は屋根のない仮設の通路のようなところを歩いたり、階段を上り下りして地下通路を経由したりしないと乗り換えができない状態となっていますが、この路面電車の線路を新しいエリアへと引き込んで乗り換えしやすくするような意図も感じられるような気がします。

JR松山駅前の写真

さらには多目的アリーナを併設して人を呼び込んだり、車社会な地方都市で重要な駐車場を整備したり、様々な公共交通機関が接続する集約型のターミナルを整備する「バスタプロジェクト」が進められていたりしているのだそう。こうした大規模な開発が行われている様子や計画を見ると、なんだかワクワクしますね。

そんな松山駅を出発し、まずは東へと歩いていきます。駅前ロータリーの南側にある横断歩道を渡ろうとしたときにふと上を見上げると、見えたのは「伯方の塩」の看板。誰しも一度は名前を聞いたことがあるであろう有名な塩ですが、その名前の由来は愛媛県今治市の北部、瀬戸内海に浮かぶ伯方島なのだそう。

伯方の塩を製造・販売している伯方塩業は本社が 2 つあり、ひとつは今治市の伯方島にありますが、もうひとつの松山本社のほうが JR 松山駅前にあり、それが横断歩道を渡ってすぐのところにある「伯方の塩」の看板を掲げた建物です。自宅にもある「伯方の塩」が愛媛県でつくられていることや、伯方島という島があることを知らなかったので、勉強になりました。

JR松山駅から東へ伸びる大通りの写真

JR 松山駅の正面から東へと伸びる大通りを歩いていきます。この日はあいにくの曇り空。梅雨の時期ということもあって天気が悪いことは覚悟していましたが、やっぱり旅先では綺麗な青空が広がっていて欲しい気持ちがあります。時折ポツポツと小雨が肌に当たる程度で済んだのは不幸中の幸いでしょうか。

休日の朝 8 時半ごろという比較的早い時間だったので、人通りはやや少なめ。通り沿いには銀行や病院といったややお固めな雰囲気の施設やマンションなどの住宅が多く、飲食店もちょこちょこあるものの営業時間外。平日や昼過ぎの時間には賑わうのでしょうか。

松山市内を走る伊予鉄道の市内電車と郊外電車の写真

松山の街を歩いていて印象的なのが、鮮やかなオレンジ色をした 伊予鉄グループ の列車やバスが数多く走っていること。JR 松山駅から東へ伸びる大通りの中央には路面電車の線路が敷かれ、愛媛県の特産品として知られる柑橘をイメージしたオレンジ色の電車が前からも後ろからもひっきりなしにやってきては通り過ぎていきます。

市内電車と呼ばれる路面電車の「大手町駅前」停留所付近では、路面電車ではない鉄道の列車の姿も見られました。伊予鉄道には路面電車(市内電車)の他に「郊外電車」という鉄道路線が 3 つあり、道路と交差するように敷かれた線路は「高浜線」のもの。高浜線を走る列車も、路面電車同様に鮮やかなオレンジ色の車両が使われています。

路面電車や鉄道の他には路線バスも多数走っていて、こちらももちろん鮮やかなオレンジ色の車両。歩いている時にオレンジ色の車両が見えないタイミングがないほど、必ずどこかに路面電車か鉄道かバスが見える状態でした。松山での伊予鉄の存在感のすごさが感じられます。

松山城の外堀の写真

まっすぐ東へ歩いていくと、正面に見えてきたのが「城山公園」という広大な公園。松山城跡のほぼ全域に広がる都市公園で、松山城 はもちろん 愛媛県美術館愛媛県立図書館松山市民会館 といった文化施設などが園内に存在しています。

かつて全国にたくさんあった日本の城のうち、江戸時代以前に建設されて現在まで残っている天守は 12 箇所のみ。その現存 12 天守のうちのひとつが松山城で、標高 132m の勝山の山頂に築かれた天守は国の重要文化財に指定されているとのこと。

今回歩いた JR 松山駅から伊予鉄道松山市駅までのルートからは天守の姿を見ることはできませんでしたが、松山滞在中に訪れた松山城は非常に立派で、思っていたよりも規模も大きくて驚きました。

南堀端交差点の写真

JR 松山駅から東へと伸びていた大通りと、城山公園に沿って南北に伸びる大通りとの交差点では、ここまで一緒に歩いてきた路面電車の路線とは別の路線と合流。一緒になって松山市駅のほうへと線路が続きます。

横断歩道の場所が分からなくてちょっぴりうろうろと迷いつつ、城山公園のお堀に沿ってぐるりと回って南堀端通りを東へと歩いていきます。綺麗に整備された歩道から、たっぷりと水を湛えたお堀を覗いてみると、真っ白な鳥が休憩していたり、何匹ものコイが泳いでいたり。なんだか穏やかな雰囲気です。

正岡子規誕生邸址の写真

南堀端交差点で進路を南へと変え、さらに路線が合流した路面電車の線路と一緒に松山市駅方面へと歩いていきます。正面には伊予鉄道松山市駅の駅舎や駅ビル、いよてつ高島屋の建物とその屋上に設けられた 大観覧車「くるりん」 が見えます。

そんな松山市駅前から伸びる道路沿いの歩道に設置されていたのが「正岡子規誕生邸址」という記念碑。正岡子規は明治時代を代表する俳人・歌人で、左を向いている写真は誰しもが一度は見たことがあるのではないでしょうか。逆にそれ以外の写真を見たことがないまである。

正岡子規の出身地はこの松山市なのだそうで、まさにこの記念碑が立っている場所付近で生まれたとのこと。生家は東西の道路の南側に竹の枯れ枝を結い、垣の内にサンゴ樹の並んだ家だった、ということが記念碑の横に設置された看板に書かれていました。

伊予鉄道松山市駅の写真

ポツポツと降る雨を感じつつ歩いて、ようやく伊予鉄道の松山市駅に到着しました。松山市駅からは多数の路面電車が発着するほか、高浜線・横河原線・郡中線という 3 つの鉄道路線がこの松山市駅から各方面へと伸びています。駅ビルには百貨店「いよてつ髙島屋」が入居し、駅周辺は多くの人で賑わっていました。


JR 松山駅から伊予鉄道の松山市駅までを歩いて移動してみましたが、両駅を結ぶ路面電車が隣を走っていく様子を見ることができたのが新鮮で楽しかったです。曇り空ではありましたが道中は景色も良く、現存十二天守のうちのひとつである松山城、その外堀のそばが特に景色が良かったです。

移動にかかった時間はおよそ 25 分ほど。地図で見た感じだともう少しかかるかな?と思っていたのですが、意外と近かったなという印象。旅先で知らない街並みを眺めながらフラっと歩くにはちょうどいい感じでした。おつかれさまでした。