稲佐山山頂展望台から日本三大夜景のひとつ長崎の夜景を見る
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日本三大夜景のひとつ、長崎市の 稲佐山からの夜景を見に行ってきました🌃 稲佐山の山頂から望む夜景は、函館市の函館山・神戸市の摩耶山掬星台と並んで日本三大夜景のひとつに数えられ、2021 年には上海・モナコとともに世界新三大夜景、2022 年には札幌・北九州とともに日本新三大夜景にも認定されています。
そんな日本のみならず世界の中でもトップクラスに美しい 1000 万ドルの夜景をこの目で見るため、バスとロープウェイを乗り継いで稲佐山山頂展望台へ行ってきました。
有名な夜景が見られるのは、西九州新幹線の 長崎駅 や中心市街地の西側にそびえる 稲佐山 という山の山頂。標高 333m の山で、長崎ロープウェイ もしくは 長崎稲佐山スロープカー に乗って向かうことになります。長崎稲佐山スロープカーは今年 2026 年 4 月から長期間運休しており、私が長崎を訪れた 9 月上旬も絶賛運休中。10 月には再開するとのことですが、今回は長崎ロープウェイを利用して山頂へと向かうことになりました。
長崎駅からバスに揺られること 5 分ほど。やってきたのは長崎ロープウェイの乗り場の最寄りであるロープウェイ前停留所…ではなく、少しだけ離れた場所にある光町停留所。稲佐山の山頂へと向かう前に訪れたのは 長崎稲佐郵便局 という小さな郵便局です。
旅先で購入したポストカードを旅先から自宅宛てに送る、ということをよくやるのですが、今回私が長崎を訪れたのは平日。せっかくなら郵便局で 風景印 を押してもらいたいなということで、郵便局の営業時間内に間に合うよう、まだ明るい時間にバスに乗ってここまでやってきました。
今回訪れた 長崎稲佐郵便局の風景印 には長崎ロープウェイが描かれていて、夜景を見に訪れた長崎旅行の記念にはピッタリなもの。ポストカードと切手代は合わせても高くて 300 円ほどだし、風景印には郵便局を訪れた日付が入っているし、旅行が終わった後に「届くのを待つ」という楽しみが生まれるので、旅先で風景印を押してもらうというのは個人的に結構気に入っています。
郵便局の職員の方も非常に親切に対応してくださって、ポストカードを出した後にロープウェイの乗り場への行き方を尋ねたところ、奥におられた別の方も含めて 2 人で「こうやって行ったらいいよ~」と分かりやすく教えてくださいました。
あったかい気持ちになりながら郵便局を出て、長崎ロープウェイの乗り場がある 淵神社 へと歩いていきます。坂の街としても知られる長崎ということで、道中は細くて急な坂道が続き「長崎らしさ」を体感。新幹線で長崎駅に降り立ったとき、すぐ正面の山肌に民家がびっしり建ち並ぶ景色を見て驚いたのですが、実際に歩いてみるとその理由がよく分かります。
旅先での移動をバスや電車だけで済ませるのは楽で良いですが、こうして自分の足で歩くとより一層訪れた街のことを知ることができて私は好きです。こういった坂道が街のいたるところに張り巡らされているということを考えると、普通に生活しているだけでめちゃくちゃ足腰が鍛えられそうですね。
10 分ほど歩いて淵神社に到着。石段を登り、鳥居をくぐって進んでいくと、左手側に長崎ロープウェイの淵神社駅が見えてきました。入口にはバイオリニストの葉加瀬太郎さんのパネルが設置されており、一体どういう繋がりがあるのだろう…と調べてみると、どうやら長崎夜景のテーマ曲『長崎夜曲』という曲を手掛けたのが葉加瀬太郎さんなのだそう。稲佐山展望台や長崎空港などで BGM として流れているようです。
長崎ロープウェイの渕神社駅の窓口にて、ロープウェイのチケットを購入。渕神社駅と稲佐岳駅の間の往復運賃は通常 1,900 円ですが、今回は 長崎バス の 1 日乗車券を持っていたので、こちらを提示することで 20% 引きの 1,520 円で購入することができました。今回私は tabiwa by WESTER 経由で 1 日乗車券を購入(420 円)したので、長崎駅からのバスの運賃と合わせるとこれだけで元が取れてしまいます。めちゃお得。
郵便局へ行く関係で、夜景を見に来たにしてはだいぶ早い 16 時半という時間帯だったので、ロープウェイ乗り場にいるお客さんは私ひとりだけ。出発時刻になっても他に来る人はおらず、私と添乗員さんの 2 人だけを乗せた状態でゆっくりとゴンドラが動き始めました。
好きな場所から景色を見放題というところは素直に嬉しいところではある反面、なんかこう、自分の他に観光で訪れて浮かれている人がいない密室で添乗員さんと二人っきりという状況に気まずさを感じつつ、そんな気持ちをガン無視してロープウェイのゴンドラは徐々に山の斜面に沿って上っていきます。
稲佐山の山頂までを 5 分ほどで結んでいる長崎ロープウェイのゴンドラ内では、長崎ロープウェイについての説明や稲佐山についての説明などの観光案内のアナウンスがありました。ゴンドラのデザインはフェラーリやポルシェ、北陸新幹線の車体デザインなどを手掛けた奥山清行氏。総ガラス張りのスタイリッシュなゴンドラからは長崎市内の景色がよく見えます。
景色を見ているうちに、あっという間に山頂側の駅である稲佐岳駅に到着。ゴンドラを降りてからは「光のトンネル」を抜けて展望台へと歩いていきます。約 7,000 個もの LED を使用しているという光のトンネルは、季節によってライトアップの演出が変わるのだそう。
帰りにも「光のトンネル」を通りましたが、私が訪れたタイミングでの演出パターンは「天の川・星空・龍」をイメージしたもの。青い光の中に白い光が混じり、その中のさらに一部が星座のように強い光を放っていて、まさに星空のような幻想的な空間となっていました。
東京タワーと同じ高さ 333m の山頂付近の気温は地上と比べるとかなり涼しく、17 時前の時点で半袖だと少し肌寒いかな?と感じる程度。この日は秋雨前線の影響で西日本から東日本にかけて広い範囲で大雨の予報となっていましたが、長崎市内は雲は多いものの隙間からは晴れ間が見えるような空模様で雨は全く降っておらず、日差しも強くありません。過ごしやすさという意味では結構当たりの日だったのかも。
山頂への階段を上ったり三角点を観察したりしつつ、いよいよ稲佐山山頂展望台へ。円柱状のガラス張りの建物とその隣にある螺旋階段によって構成されていて、螺旋階段のほうを上っていくと屋上の展望台へ行くことができるようになっています。1 階から螺旋階段を上っていくこともできますが、ガラス張りのほうの建物の一番上のフロアで螺旋階段と接続しているので、どちらから入っても屋上へ行くことができます。
ガラス張りの方の建物へ足を踏み入れると、中はカーブを描くガラス窓に沿って緩やかなスロープが上まで続いていました。長崎駅などがある東側にはベンチも用意されていて、屋内からガラス窓越しにゆっくり景色を眺められます。1 階には「菓子屋無大」というお菓子屋さんが、スロープを上っていった先の 2 階には「Cafe Dining HIKARI」というレストランがあり、ケーキや料理を楽しむことも可能です。
ぐるぐるとスロープを上っていき、連絡通路から螺旋階段へと移り屋上の展望台へ。まだ夜景を見るには早い時間でしたが、人数は少ないものの私の他にもちらほらと観光客の姿があり、写真を撮ったりぼんやりと景色を眺めたりしていました。
暗くなってからだと夜景が綺麗な方角は人で埋まってなかなか好きな場所で景色を楽しむということが難しそうですが、まだ明るいこの時間はあちこち移動して様々な方角の景色を見放題。東側には長崎市街地が広がり、山の斜面に建物がびっしりと建ち並んでいる様子が見られます。
東から南にかけて広がるのが、江戸時代に海外との交流を制限する「鎖国」を行っていた状況下において西洋や中国に対して唯一開かれていた 長崎港。様々な貿易品が取引され、ヨーロッパやアジア諸地域の学術や文化が行き交う国際貿易港として栄えました。港を上空から見ると鶴が羽を広げた形に見えることから「鶴の港」とも呼ばれています。
港の南側に見えるのが 女神大橋 という名前も見た目も立派な橋。こちらは「ヴィーナスウィング」という愛称でも呼ばれているそうで、塔と桁を斜めに張ったケーブルでつないで支える構造を持つ斜張橋としては国内で 6 番目の長さを誇ります。
橋の上は有料道路「ながさき女神大橋道路」となっていますが、歩いて渡ることもできるそうで歩行者の通行は無料。バスに乗って向かうことを考えると実際に歩くことになる距離は中々のものになりそうですが、いつの日かチャレンジしてみたいものです。
北のほうから長崎港に注いでいるのは浦上川という川で、川沿いの木々や芝生のようなものが見える辺りに広がるのが 平和公園 です。陸上競技場やサッカー場、野球場やプールなど様々なスポーツ施設が建ち並ぶエリアもありますが、決して忘れてはならないのが JR 長崎本線の線路を挟んだ向かい側にあるエリア。
1945 年 8 月 9 日、長崎市に投下された原子爆弾は一瞬で多くの人々の命を奪いました。原子爆弾が落下した中心地がこの場所であり、周辺には「平和祈念像」や「平和の泉」といった平和を願う様々なモニュメントなどがあるほか、長崎原爆資料館 などの施設も建てられています。
稲佐山山頂展望台には、押すと平和祈念像の左側が光るボタンが設置されていて平和公園の場所を導いてくれます。せっかくなのでボタンを押してみましたが、まだ明るい時間だったのと、私の視力が激悪なのでイマイチよく分からず。暗くなってから押すのが良いですね。
明るい時間でも景色が大変綺麗な稲佐山山頂展望台の屋上ですが、山の上ということもあって常に強い風が吹いていました。時間が経つにつれて気温も下がっており、さすがにこのまま暗くなるまで屋上に居座って場所取りを…というわけにもいかず。風邪を引いてしまう前に一度屋内へと下がり、温かい飲み物を求めて 2 階のレストラン「Cafe Dining HIKARI」へ入店。
こちらのレストランは私が訪れた日のちょうど 1 週間前にオープンしたばかりのお店だそうで、入口には開店祝いのお花が飾られていました。店内には窓際のカウンター席と、通路を挟んでいくつかのテーブル席が用意されており、どの席からもパノラマビューが楽しめるようになっています。
店名に「Cafe」と入っているくらいだから、カフェラテとかそういう系の飲み物くらいあるだろうと思いながら入店し、半分近い席に「予約席」の札が置かれていることに驚きながら空いているカウンター席に着席。料理やドリンクの注文は、手渡された二次元バーコードをスマートフォンで読み取りブラウザから行うとのことで、メニューを見てみると中々な価格帯の商品が並んでいました。
席からの景色は、ちょうど長崎港や長崎駅などが見渡せる方角を向いていてものすごく綺麗。空調の効いた快適な屋内で夜景を見られると考えると、場所代としてはこのお値段も納得です。
注文用のウェブサイトのファビコンがあまりにも Vite なことが若干気になりつつ、温かい飲み物を求めてポット入りのルイボスティー(1,200 円)を注文。ガラス製のポットに入った熱々のルイボスティーが冷え切った身体に染み渡ります。
本来であれば、山の上だし風も強いだろうから何か羽織るものを持ってくるべきだったのですが…カバンの隣に忘れないようにと置いていた服を無視してカバンだけ持って意気揚々と旅行に飛び出してしまったアホに救いの手を差し伸べてくれるお店があって助かりました。
ただ、予約席が多くて後から来た人はお店に入れない、みたいな状態になっていたようなので、予定が決まっているのであればちゃんと予約しておくか、早めに入店するかしたほうが良さそうです。
ひとりで飲むには思いのほか量が多かったルイボスティーを飲み干し、そろそろ場所取り含め再び屋上へ向かった方が良いかな…と重い腰を上げて螺旋階段を上ります。訪れた日の日の入り時刻である 18:35 頃に屋上の展望台へと戻ってきたのですが、先ほどまでとは異なり人の数が数倍くらいになっていました。
ちょうど日が沈むくらいのタイミングということで、長崎湾が見える方向とは反対側の西側に人が集まっていて海に沈んでいく夕日を眺めたり写真を撮ったりしていました。私もぼんやりと眺めたり数枚写真を撮ったりしつつ、他の人たちが夕日に気を取られている隙に夜景が綺麗に見えそうな場所を確保。
18:45 頃に学校のチャイムらしき音が鳴り響く頃には東側に人が移ってきて、いよいよ有名な夜景が見られるぞという期待が高まってきます。19 時に近づくにつれて街の灯りもひとつ、またひとつと増えて、ゆっくりと長崎の夜景が形作られていくのが感じられました。
そして気が付くと目の前に広がっていたのは、日本三大夜景や世界新三大夜景などに数えられる 1000 万ドルの夜景。東京や大阪などの都市のような超高層ビルはないものの、坂の街らしく山の斜面に建てられた家々の灯りが立体的な夜景を作り出していて、他の街では決して見ることのできない特別な景色となっていました。
もっと暗くなるまで夜景を見ていたいという気持ちもありましたが、きっとこの後は集まった人たちが一斉に稲佐山を降りることになるためロープウェイが混雑するだろうということで早めに退散。19 時をちょっぴり過ぎたくらいで人混みから抜けましたが、まだ帰ろうとしている人の姿はほとんどなし。
帰路につく前に屋上の展望台をぐるりと周って探すのはハート型のライト。屋上の展望台には足元にたくさんのライトが取り付けられているのですが、ひとつだけ丸型ではなくハート型になっているものが隠れています。
まだ明るいうちに探してみてはいたのですが、「もしかして…これか…?」という感じでなんとも自信のない状態となっていました。ちゃんと目星を付けていたライトがハート型に光っていたので、無事正解。周りの人は全然気にも留めていなさそうだったので、あんまり有名じゃないのかも。
星空のようなライトアップがされた「光のトンネル」を抜けて、再び長崎ロープウェイの稲佐岳駅へ。乗り込むゴンドラが駅へやってくるのを待つ列の先頭に並ぶことができたので、そのままゴンドラの進行方向前側の窓際を確保。窓越しではありましたが、屋上の展望台にいた時よりもさらに空が暗く街の灯りがきらめく長崎の夜景を見ることができました。
稲佐山山頂展望台へ長崎の夜景を見に行ってきましたが、評判通りの美しい景色に圧倒されました。手持ちのカメラが iPhone SE(第 3 世代)というカメラ性能が絶望的なスマートフォンのカメラしかなかったので、どうにも夜景を綺麗に撮影できなかったのが若干の心残りではありますが、その分自分の目にしっかりと焼き付けてきました。きっと一生忘れることはないでしょう。