バルーンの街にある佐賀バルーンミュージアムへ行ってきた
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バルーンの街・佐賀にある 佐賀バルーンミュージアムへ行ってきました🎈 佐賀バルーンミュージアムは熱気球をテーマにしたミュージアムで、天候や時期に依らず一年中いつでもバルーンを体感できる施設です。世界選手権が開催されたこともあるバルーンの街の博物館を訪れ、熱気球についての展示を見てきました。
JR 佐賀駅から南へ歩くこと 20 分ほど。佐賀城公園のお濠の少し手前あたりにあるのが、今回訪れた 佐賀バルーンミュージアム です。訪れたのは 9 月中旬。この日は関東の方では気温がかなり下がり、コートを着ている人もいたようなのですが、佐賀は普通に気温が高くて佐賀バルーンミュージアムに到着する頃には汗だくに。1 階には「涼み処」と書かれたエリアがあり、そこに並べられたベンチをお借りして休憩させていただきました。
実はこの日、私は佐賀城跡や 佐賀県立佐賀城本丸歴史館 の方へ行く予定をしていたのですが、旅行 3 日目ということで疲労が溜まっており、佐賀城公園の一歩手前で力尽きてしまう事態に。一度涼しいところで座ってしまったら外に出たくなくなってしまったので、佐賀バルーンミュージアムを見て回ることにしました。
観覧料は 1 人 500 円。自動券売機の支払い方法は現金のみとなっていましたが、受付で購入する場合には交通系 IC カードなどのキャッシュレス決済が利用可能でした。
チケットに印刷された二次元バーコードを 1 階にある入り口のゲートにかざし、さっそく展示エリアへと向かいます。1 階部分は「スーパーハイビジョンシアター」というシアタールームになっていて、280 インチの大画面でバルーンに関する映像を観ることができるようになっていました。
流れる映像は 3 ~ 9 分ほどのもの。毎時 00 分からは「2016 佐賀熱気球世界選手権」の映像、毎時 10 分からは「バルーンで空の冒険にでかけよう!」という映像、毎時 33 分からは「バルーンのまち佐賀市」という熱気球から撮影した佐賀市の映像、といったように、1 時間の間で何種類かの映像が順番に画面へと映し出されます。
人も少なくて空調も効いている薄暗い空間ということで、ぼんやりと映像を眺めながら席に座っていたら 30 分以上も滞在してしまっていたのですが、そもそも「熱気球の大会がある」ということも知らなかった私は、実際の大会の映像を観ることでバルーンを用いた競技の雰囲気であったり、どういったことをして競い合うのかという部分であったりという全体の雰囲気を掴むことができたので非常に有意義な時間でした。
すっかり根を張ってしまって動きたくない気持ちをどうにか振り払い、1 階のシアタールームを出て 2 階へと進みます。2 階にあるのがメインの展示エリアで、日本や世界での熱気球の始まりや歴史、バルーン大会や熱気球を用いた競技についての話、熱気球がどうして浮かぶのかという仕組みを解説した展示など、熱気球についてのことならなんでもござれといった感じの充実具合です。
熱気球は 18 世紀にヨーロッパで始まったとされ、フランスのモンゴルフィエ兄弟が 1783 年 9 月にニワトリとアヒル、ヒツジが乗った試験飛行を成功させ、同年 11 月に人類初の有人飛行に成功しました。飛行実験はフランス国王ルイ 16 世も見守っていたそうで、人類の空を飛ぶことへの憧れの強さや注目度の高さがうかがえます。
日本では 1877 年に築地の海軍兵学校の 7 名によってガス気球が作られ空を飛ぶことに成功した記録があり、ここから日本の気球の歴史が始まったのだそう。同年 12 月には京都で日本初の有人での飛行に成功。約 5 万人もの人々が集まり大賑わいだったようです。
最初はガス気球での飛行でしたが、その後の 1969 年には熱気球を用いた日本初の有人飛行に成功し、日本での現代熱気球の歴史が始まります。このときに用いられた「イカロス 5 号」という名前の熱気球の実物が、この佐賀バルーンミュージアムに展示されていました。
どの展示も非常に興味深かったのですが、中でも一番興味深かったのは熱気球が浮かぶ仕組みの展示。熱気球を空に浮かせる際にはインフレーターという扇風機のような機械で球皮(熱気球の上の大きな風船部分)へ風を送り、形が整ったところでバーナーで熱気を送り込みます。
インフレーターで空気を送り込んだだけでは熱気球は空に浮かびませんが、中の空気をバーナーで温めることで球皮内の空気が膨張。十分に膨らみきった球皮の中に膨張した空気が収まりきらなくなり、徐々に空気が外へと溢れていきます。
空気の重量は、そこに含まれる分子の数によって決まります。球皮という限られた空間から空気の一部が外へと出ていくと、その分だけ分子の数が少なくなって軽くなることになります。そうすると、外の空気よりも球皮内の空気が軽くなり、ヘリウムガスが詰められた風船が浮かぶのと同じように熱気球が浮く力を持つ、という仕組み。熱気球が十分な浮力を得るためには、球皮の中と外気の温度差が 80 度ほど必要なようです。
学生の頃に習ったような気がする知識ですが、それを応用することで球皮だけで 90kg ほどもある熱気球が浮かび上がり、人類を空へと連れて行ってくれるというのはすごいことだなと思いました。
バルーン競技についても説明がされていました。競技方法は 20 種類ほどあり、一定時間内での熱気球の正確な操縦技術を競うものがほとんど。数キロメートルほど離れた場所にあるターゲット(ゴール)へ向かって飛んでいき、目標地点を示す 10m のバツ印に「マーカー」と呼ばれるもの(長さ 180cm、幅 10cm のナイロン布)を投げて、マーカーとターゲットとの距離を争います。
実際に熱気球のバスケットから 6m 下にあるターゲットを見ることのできる場所があったのですが、屋内ですらバツ印の上に投げた布を乗せられるか怪しいのに、屋外の風がある環境で、さらに熱気球を操縦しながらとなると、本当に難しそうです。
バルーンの街・佐賀にある佐賀バルーンミュージアムへ行ってきましたが、バルーンが浮かぶ佐賀の空やバルーンからの景色の映像が美しかったのはもちろんのこと、思いのほか熱気球が浮かぶ仕組みなどの展示が興味深くて長い時間滞在してしまいました。とても楽しかったです。
いつかバルーンが佐賀の空を飛んでいる様子を見てみたいのと、佐賀市では実際にバルーンに乗ってみることができる係留飛行(係留体験搭乗)が体験できるイベントも行われているようなので、そちらも体験してみたいと思いました。