X となった Twitter をふりかえる
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先日、 Twitter が青い鳥のロゴを廃止し黒い「X」のロゴへと変更しました 。少し前から社名から「Twitter」は無くなっていましたが、ブランド名も「X」へと変更するということのようです。
私が Twitter を始めた 11 年前、「Twitter」という名前のサービスがこのような終わり方をするなんてことは全く想像していませんでした。
毎日のように新しいサービスが生まれては消えていくインターネットの世界で、そして時代とともに人々が大事にする価値観や生活のスタイルが変化し続ける中で ずっと変わらずあり続けるサービスなんてものは無いだろう とは思いつつ、それでもやっぱり 10 年以上もの間使い続けたサービスが全く別のものになろうとしていることに何も感じないというわけにもいかず。
Twitter という名前のサービスがなくなってしまうということで、これまでの私の Twitter をふりかえってみようかなと思います。こんなタイミングでもないと書けないので。
Twitter 初心者期
先述のとおり、私が Twitter を始めたのは 11 年前のことでした。
中学 3 年生になったばかりの 4 月、どういった経緯かは忘れてしまいましたが、「Twitter というものがあるらしい」とどこからか情報を得ました。同じ学年の知り合いになんとなく聞いて、まあやってみたらいいんじゃないか的な会話をしたような気がするのですが、そういうなんやかんやがあってアカウントを作成。
当時、携帯電話もパソコンも持っていなかったので、インターネットというものに触れることはそれほど多くありませんでした。親がパソコンを持っていたので、それを借りてたまに調べ物をするくらい。
そんな何も知らなかった私は、 3 ヶ月もしないうちに立派なツイ廃(Twitter 廃人)と呼ばれるような存在へと成長することになります 。
Twitter 廃人期
Twitter のアカウントを作成してわずか数ヶ月、 気づけば毎日数百ものツイートをする ようになっていました。そして中学校を卒業し、スマートフォンや自分のパソコンを手に入れてから、それは更に加速していきます。
- 1 時間に 127 ツイート以上すると新しいツイートができなくなる「規制」という制限に引っかかったとき用の「規制垢」と呼ばれる別アカウントを多数作成
- フォロワー数を盛るための「フォロ爆(フォロー爆撃)」と呼ばれる行為をするための「爆撃垢」を作成
- Twitter 超越者向けの Twitter クライアント「Krile」やタイムラインを全自動でひたすらお気に入り登録する「Many Stars Creator」などのツールを使い始める
他のユーザとの差別化というか、自分にしかない「特別」を求めて、 爆撃垢だろうがスパムのアカウントだろうが関係なく全てのフォローを返す ということをやったり、 フォロー数とフォロワー数が完全一致するように毎日のようにチェックする ということをやったりしていました。
他のひとよりも圧倒的に長い自己紹介文を書いて公開するなんてこともやっていました。数万文字もあるプロフィール、今では絶対書けないですね…。
Twitter をやっていて一番楽しかったのは、この頃だったように思います。
この頃の Twitter には今ほど企業が運営するアカウントというものは多くなく、芸能人でもなんでもないただの一般人が大きな影響力を持っていました。プロフィールや名前に「@なんとか団」みたいなテキストをつけたり、お湯が湧いてそうな絵文字を名前の前後につけたりしたひとたち、などです。 アイコンの目が光ってるひと、よく見かけましたよね… 。
承認欲求の塊だった私も、そういった「影響力を持った個人」になりたくていろいろやってみるなどしていましたが…結局は長続きせず。徐々に、影響力云々よりは Twitter 上で知り合ったひとたちとのコミュニケーションを楽しむ方向へとシフトしていきました。
Twitter 健全期
Twitter が大きく変化したなと感じたのは、先述のお湯が湧いてそうな絵文字を名前の前後につけていたひとたちが活動を停止した事件が起こったときです。
私はそういった団体などには入っていませんでしたが、よく会話などをしていたひとたちの中には関わりのあるひとも多かったので、タイムラインには警察がどうとか逮捕がなんとかみたいな内容のツイートがいくつも流れてくる状況でした。
ひとつの大きな時代が終わったような、何かから開放されたような、そんななんとも言えない気持ちになった のを覚えています。
それからは、Twitter 上で知り合って仲良くさせていただいていたひとたちとのコミュニケーションツールとして利用することが増えました。それまではひとりごとのようなツイートが大半だったのが、毎日のツイートの大半が誰かへのリプライになりました。誰でも見ることができる鍵のかかっていないオープンな場所で、特定のひとたちとの交流がメインになっていったのです。
関わりのあった他のひとたちも、似たような感じだったような気がします。アカウントを削除して、Twitter を辞めてしまったひとも多かったですが。
ひとりごとのようなツイートは減りましたが、それでも毎日のツイート数自体はそこまで変化しませんでした。
Twitter ROM専期
そんな状況が大きく変わったのは、 jao Minecraft Server という Minecraft サーバが誕生したとき です。
以前から Twitter 上で知り合ったひとたちが運営している Minecraft のマルチプレイ用のサーバに参加して一緒に遊んでいたのですが、いろいろあって別のマルチプレイ用のサーバをつくることになり、その運営メンバーに私が加わることになりました。その Minecraft サーバが jao Minecraft Server です。
その Minecraft サーバや、そこに参加する他のひとたちとのコミュニティで活動しているうちに、徐々に Twitter の利用頻度は減っていきました。
気の合う知り合いと Minecraft で遊びながら、ゲーム内のチャットで話す時間が増えました。Discord の利用を始めてからは、そこでチャットや通話をすることが増えました。
Twitter は、ただタイムラインを眺めるだけ。あれだけ毎日のようによくわからないツイートをしていたのが嘘のように、静かになったのでした。
これまで使ってきたものが全く別のものになってしまうのは、やっぱり寂しさを感じてしまうところではあります。もうほとんど触っていない状態とはいえ、 Twitter にはこうした私の 11 年間の歴史がつまっている わけですから。
それでも、 サービスが完全になくなってしまうよりは、別の形になってでも、これまでの多くのひととの十数年分のコミュニケーションの履歴が残ってくれるならいいかな 、と個人的には思っています。
これから「X」が、どのように変化して、どんなサービスになっていくのかは私には分かりませんが、便利で使いやすいサービスが生まれるといいなあと思います。