金沢周辺でお正月に食べられている和菓子「福梅」を食べる
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お正月になると、石川県の金沢周辺の地域で食べられている 正月用の縁起菓子「福梅」 。江戸時代にこの地域を治めた 加賀藩主・前田家の家紋である「剣梅鉢」「加賀梅鉢」をかたどったもの で、ざっくり説明すると梅の花の形をした最中です。
いまは実家を出て大阪に住んでいる私ですが、子供の頃は石川県に住んでおり 毎年お正月になると食べていました 。今でも年末年始の帰省のたびに買いに行っていますが、コロナ禍で帰省を自粛した年には大阪で取り扱っているお店が見つけられず、正月の楽しみの大半を奪われたような気持ちになったのを覚えています。
今年も年末年始には石川県のほうへ帰省をしており、福梅を食べるのを楽しみにしていました。元日から大きな地震が発生し正月気分なんて一瞬で吹き飛びましたが、幸いなことに年末に買っておいた福梅は無事。現在も安否の分からない方や避難されている方の無事と一刻も早い被災地の復興を祈りつつ、今年も福梅が食べられることに感謝しながらいただきました。
お正月が近くなると金沢やその周辺地域にある和菓子屋さんの多くで販売が開始される福梅。それぞれのお店のこだわりなどはあるものの、多くは 梅の花の形をした最中の皮の中によく練られた小倉餡 が入っており、表面には 砂糖がまぶされています 。
最近では変わった味の餡が詰められた福梅もあるらしいのですが、今年は見つけられなかったので来年の帰省のときに探しにいきたいところ。
福梅は普通の最中よりもかなり日持ちするように作られているものが多く、お土産として買っていくのも良さそうです。帰省以外でお正月に金沢周辺を訪れる機会というのはあまり無いかもしれないですが、年末近くなどに訪れる機会があればぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。