特急宗谷で稚内から札幌までを乗り通す
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広い北海道を南北に縦断する 稚内と札幌を結ぶ特急宗谷に乗車してきました🚆 JR 北海道が運行する特別急行列車で、札幌始発のものが 1 日 1 本、稚内始発のものが 1 日 1 本と、1 往復のみが走っています。旭川や名寄、音威子府などを経由して 400km 近い距離を走る宗谷号に、稚内から札幌まで乗車しました。
訪れたのは日本最北端の駅である稚内駅。稚内駅では、列車の出発時刻の少し前になるまで改札を通ってホームへと入ることができないようになっていて、改札口手前には特急列車に乗車すると思われる旅行客の姿が大勢見られました。
今回乗車したのは、稚内駅を 17 時 44 分に出発する特急宗谷。途中の停車駅は 南稚内・豊富・幌延・天塩中川・音威子府・美深・名寄・士別・和寒・旭川・深川・滝川・岩見沢 の 13 駅。北海道は、あまり聴き馴染みのない響きの駅名が多めですね。
特急宗谷は 1 日 1 往復のみですが、旭川まで向かう特急列車はもう少し本数があり、こちらは 特急サロベツ という名前で運行されているようです。
時間になり、最北端の線路へと列車がやってきました。駅員さんに切符を見せてホームへと入ります。改札内には「日本最北端の駅」という看板が設置されていました。
南側の始発・終着駅である指宿枕崎線の枕崎駅から、3,099.5km もの距離があるそうです。九州・鹿児島県にある枕崎駅、いつか行ってみたさありますね。
列車は 4 両編成で、今回私が乗車した 1 号車は前寄りが通常の指定席、後ろ寄りがグリーン席。一番先頭の 4 号車は自由席となっているようでした。
改札前に列車を待つ多くの乗客の姿を見ていましたが、1 号車の指定席には私を含め乗客は 2 人だけ。休日に乗車しましたが、かなり空いていました。他の車両は見ていませんが、もしかしたら自由席車両は結構混雑していたのかも。
定刻になり、列車は稚内を出発。稚内には数日滞在しましたが、とても良い街でした。
稚内駅の次の停車駅である南稚内を出てからは、建物がほとんどない大自然の中を走っていきます。しばらくすると 進行方向右側に利尻富士 の姿がありました。ちょっと空に雲が多めなのが残念でしたが、それでも見ることができて良かったです。稚内始発の特急宗谷に乗車するときは、進行方向右側がおすすめです。
特急列車に乗車する前に普通列車にも乗車してこのあたりを通ったのですが、そのときとは違い結構速いスピードで線路を駆けていきます。やっぱり普通列車のゆっくりスピードは、利尻富士を見やすいようにっていうものだったのかな。
稚内から名寄あたりまでは、天塩川という川に沿ってうねうねとした線路を走っていくため、比較的ゆっくりめに進んでいきます。名寄を過ぎたあたりから、線路が真っ直ぐになり一気にスピードが上がりました。
徐々に外が暗くなっていき、21 時半頃にようやく北海道第 2 の都市・旭川の旭川駅に到着。4 時間近くが経過していますが、札幌まではまだまだ距離があります。北海道、広すぎる。途中、野生動物(エゾシカ?)の影響で数分の遅れが発生していましたが、定刻で旭川駅を出発しました。
稚内駅を出発してから 5 時間超、ようやく列車は終着・札幌駅に到着。列車内のアナウンスが「終点」じゃなくて「終着」なの、旅の終わり感あって個人的になんとなくすき。
長い長い列車旅でしたが、北海道の広さと大自然を感じられる良い移動でした。飛行機で移動すれば 1 時間もかからずに移動できてしまいますが、こうして時間をかけて移動するというのはなんだか贅沢な感じがして良かったです。